笑うイヌと祈るヒト

どうやら、”笑う”だけで健康になるらしい。

科学者の間では一般的な研究対象として取り扱われていることであるそうな。

ちゃちゃっと話を進めると、

「笑う」ことで、免疫機能活性ホルモンが分泌されて、ナチュラルキラー細胞というものが活性化する。

その結果、βエンドルフィンなどのホルモンが大量に分泌される。

体内の免疫機能があがり、がん細胞などの悪いヤツらをナチュラルキラーがやっつける。

そう、笑えば免疫力がアップするのです!

βエンドルフィンには鎮痛作用と快感作用まであるそうで、鎮痛はモルヒネの数倍ともいわれている。

モルヒネはアメリカで入院した際に経験した。

その時はひどい内出血による激痛だったので、気絶寸前記憶あいまい状態で完全明確な説明はできないが、たしか注射でお尻にブスっとモルヒネを流し込まれたんだと思う。

車いすを押してくれた看護の若いアンチャンが、「モルヒネはどうだい?俺も一度やったけど、よく効くだろ?バディ!」などと言ってきたことはハッキリ覚えている。

”笑い”がモルヒネの数倍と言っても、まあ、あの激痛のなかで笑っていたら、この人は精神がやられたぞ!って思われたろうけど・・・。

また、笑うことで表情筋や腹筋などの各筋肉をよく動かすことになるので心身ともによい影響を与える。

笑いジワなんてのもあるけど、逆に無表情でいることのほうが表情筋が衰えて老化してしまうそうだ。

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面白いことに、笑うネズミの研究なども行われていて、ネズミのお腹をくすぐると超音波の数値が上がって笑っているような状態になるという。

そういうことならもちろん、より高度な脳を持つ犬や馬だって笑うはずだ。

試しに飼い犬の腹をくすぐってみましょう。

どうですか?笑ってますか?

ただし犬は、嫌がってても手が使えないのでお口でガブリっとされないように気を付けましょう。

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このように”笑い”についての科学的な研究が日々進められているわけだ。

分子生物学の村上和雄教授によると、現代人は目に見えるものの価値に重きを置きがちだが、実は、そうした目に見えないもののほうが大切だという。

例えば「心」とか「命」がそう。

そこから、人の遺伝子を作り出した、偉大な、何か、に迫ろうとしている。

それは目には見えない、自然の力のなせる技で行なわれたことであり、それをSomething Great と呼ぶ。

「”笑い”と心」の他に”祈り”についても研究されているらしく、祈りと心の深い関係性から、命や魂を作り出した「Something Great(科学の常識や人知を超えた大きな存在)」の謎を解明しているのだ。

これは余談になるが、

ある噺家さんがフリートークで気を使うのは、巧さよりも言葉に命をもたせる様な喋り。

お客さんを見て、そのテンションや話題に合わせて流れを作っていく。

日本人が古来から気持ちいいと感じる様な調子で、話のリズムをつけていく。

巧くしゃべるよりも気持ちが伝わるように言葉に魂を込める。

そんなテクニックを使うそうだ。

そして最後には「おあとがよろしいよ〜でぇ〜、ドンドン!」となるわけである。

「自分の気持ちが伝わるように、言葉に魂を込める。」

それってどの世界にも言えることではないだろうか。

写真業でも製造業でも、そして政治業でもだぞ!

やはり僕らも笑いの賢人を見習うべきだ。

ワッハッハと笑う有名人といえば、誰がいるだろう。

あっ、アニマル浜口!

よ、ようするに、”笑って健やかに”そんな素敵なことはないってことっすね!

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こういった、目に見えないが確かに存在する何か、に科学のメスが入ることは、とっても素晴らしい。

お金にもっともの価値をおき、物質を得ていくことで欲求を満たす社会。

社会が依存していた経済が破綻のほうに傾いていくと、精神や生命という生物の根源的価値さえも傾いて倒れていく。

きっと”笑い”の科学が、経済至上主義に生きる僕たちの新しい道しるべとなっていくであろう。

そう、サムシーンッ グレイトッ!!