これはペルーのマチュピチュでの一枚。
天空の城にある石窓に座り、山々を見つめながら、旅日記を書くバックパッカーの姿。
日本語には同じ意味合いでもカッコよさが違う言葉がある。
たとえば、「旅行」と「旅」。
「旅行」というと、観光地に行ったり、温泉に入ったり、その土地のお土産を買ったりという、とても観光的な響きになる。
それが「旅」となると、未知なるものへの探求心が芽生えて、何か目的を探すかのような、冒険的な意味合いが強くなる。
カタカナで言っても、「トリップ」というと旅に近く、なんだかちょっとカッコイイ。
一方で「トラベル」というと、どちらかというと旅行に似ていて観光風な雰囲気がただよい始める。
実際の英語では??
「TRAVEL = 旅行する」という動詞なので、旅行は「TRIP」または「JOURNEY」になるとのこと。
さらに「TRIP」は短い旅行で、「JOURNEY」は長い旅行のようなニュアンスがあるという。
となると…英語でいえば「旅行 = トリップ」、「旅 = ジャーニー」と当てはめると心地よい。
波乗りが趣味のぼくは年に1〜2回はサーフトリップに出る。
日頃のストレスから解放されて、ただただ波乗りを楽しむだけの旅。
波に乗ることが目的なので、もちろん行き先は海沿い。
波が豊富にあり、食事がおいしく、さらに暖かい場所なら言うことなし。
サーフィンだけが目的なので、観光的な要素はほぼない(笑)
最近はラントリップといって、海沿いや美しい景色をみながら走ることを目的とした旅行もあるそうだ。
ランニングシューズやウェアをバッグに詰め込み、「走ること」をテーマに旅先を選ぶ。
普段、都会でランニングを楽しむ人にとっては、このラントリップはとても楽しいものだろう。
下記のようなサイトもあって、こんな旅も楽しそうである。
Run trip Magazine → http://mg.runtrip.jp
目的は多々あれど、旅をすることで、未知の経験を積み、人々と出会い、新しい景色が開ける。
海外に行くと、時間通りに来ないバスや電車があったり、レンタカーが故障して飛行機に乗り遅れたりと、
普段の生活ではあり得ないようなことが、日常的に起きたりする。
旅で経験する困難も楽しめるようになれば、旅人として一人前なのかもしれない。
旅で出会うひとつひとつのプロセスが、自分の価値を高め、人生は深みを増していく。
トリップ(短い旅)を繰り返すことで、ジャーニー(長い旅)となるのかもしれない。
「Life is a Journey(人生とは旅である)」、
やはり人生とは山あり谷ありで、壮大な旅のようなものである。