人の精神とは樹木のようなもの…緑深き森@屋久島

jypblog20160920_01
緑深き森, 屋久島

 

人間を圧倒するような自然美。

ここは屋久島、白谷雲水峡の緑深き森。

この森を歩きながら、人間の精神とは樹木のようなものだ…と思った。

枝葉の茂った木は、

雨や嵐の悪天候のなかでも、強い陽射しに照りつけられても、

根からしっかりと栄養を吸い込んで、日々その枝葉を伸ばしつづける。

木が育つように、

日々の出来ごとを栄養の糧(かて)として、人の思想や考えは育っていく。

「信念」という根をはりめぐらせ、

経験という太陽光を浴びることで、心は大きな幹を伸ばしはじめる。

「思想」という枝葉をフサフサと生やしながら。

時にはきつい太陽の日差しも、豪雨をもたらす雨風も、

その生い茂った枝葉で心身を守ってくれる。

日々しっかりと栄養を与えてあげれば、

経験というたくさんの葉をつけた「心」が、

困難や苦しさと対峙した自分を助けてくれるはずだ。

ブレることのない樹木のように。

木々がうっそうと生い茂る森を歩きながら、ふとそんなことを考えていた。

フムフム、人が自然から学ぶことは多い。