普段はほぼ皆無といっていいほど、
高価なブランドものを身につけることはない。
唯一のブランド品といえば、
大事な人に送る手紙から、
どうでもよい落書きまでこなすこのボールペン。
「TIFFANY & Co. 1837 コレクションボールペン」
アメリカから帰国する際に、
友人がプレゼントしてくれたものだ。
(愛用していたサーフボードをプレゼントしたら、お返しにプレゼントしてくれたもの)
使いはじめて10年になるが、
これ以上のペンにはまだ出会っていない。
シルバーの重さがちょうど指に馴染み、
安定して自分らしい文字が書けるのだ。
使いつづけるうちに黒ずんでしまうが、
手入れをすればまたもらった時の輝きを取り戻す。
嬉しいことにシルバーが光を取り戻す度に、
このボールペンをもらった時の胸の輝きも思い出せる。
このペンがもつ重厚感と書きやすさには、
「友人の心」という重みも加わっているようだ。
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